《MUMEI》 「ひなた──おなかすいた‥」 「ぇ」 「───────」 「ぇ、な‥那加‥?」 那加は、 俺の首にしがみつくように両腕を回してきた。 そして、右側の首に顔を近付けてきた。 「那加‥? なッ‥」 何だ‥? 「‥!?」 噛み付いてる‥!? 「ぃ‥痛い痛いッ‥ちょっ‥那加何して‥」 「〜〜〜〜〜〜‥」 「‥な‥ちょっと那加‥」 佳代子さんに引き離してもらって、 何とか助かった。 「──大丈夫? 日向君」 「‥ハイ、何とか‥」 まさか‥ 首に噛み付かれるとは思わなかった‥。 前へ |次へ |
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