《MUMEI》 「何言ってるのよ、あたしが日向に噛み付く訳ないじゃない」 那加は、 夕食を口に運びながら何事もなかったかのように言った。 「大体、何であたしが日向に噛み付かなきゃならないのよ」 「ぃゃ、だって‥那加は噛み‥」 「噛み付いてないもん」 「───────」 寝ぼけてて無意識だったのか‥? 「それより日向ぁ」 「‥ん」 「かくれんぼ、あたしの負け?」 「ぁ──えっと‥」 負けというか、 寝てたというか‥。 「ひなた?」 「ぇ、ぁぁ‥」 「いいよ、日向の勝ちにしといてあげる」 前へ |次へ |
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