《MUMEI》 「──ありがとうございます」 「ぃゃ‥」 全然お礼言われるような事してへんのやけど‥。 「なぁ卯月‥」 「はい‥?」 「最近大丈夫か?」 「はい、大丈夫です‥」 「何かあったら言うてな」 「──はい」 「‥ぁ‥、せや、これ‥」 「?」 「ストラップやねんけどな、良かったら──」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「卯月‥?」 「‥いいんですか‥?」 「ほんまはな、もっと早うに渡すつもりやったんけど──」 「‥可愛い‥」 卯月は、 手のひらに乗せてストラップを見つめとった。 それから、 両手にそれを包み込んだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |