《MUMEI》
***
「おい、陽翔!」


「あ??んだよ」


「今日もいじめんのか??倉本愛梨菜チャンのこと☆」




中学ン時から連んでる、
壱川 龍平は楽しそうに聞いてくる。




俺は何時ものように不適な笑みを浮かべながら言った。





「もちろん☆」


「さっすが!ドS王子♪」





倉本 愛梨菜―…





事の始まりは1ヶ月前に遡る。





今までの女に飽きていた俺は、ある女の噂を耳にした。







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