《MUMEI》

とは言うても‥。





あいつに気持ち伝えた所で‥どないしたらええんや‥?





ここは学校なんやし‥あいつは生徒なんやし‥。





お互いに好きやなんて‥そんなんここでは許されへんのやし‥。






「──────‥」





ヘコんだらあかんて分かっとるけど‥ヘコまんではいられへんやろ、これ‥。





「‥?」





あれ‥卯月か‥?





何や重たげな箱抱えとるけど‥。





係の仕事‥やろか‥?




「──手伝うたろか?」

「‥ぇ」

「難儀やろ? 半分持ったるから貸してみ」

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