|
《MUMEI》 ハッピーエンドその後。 間宮は逮捕され 二人の静はお互い抱き合い、愛を確かめ合う。 そんな中、坂井のナレーションが入る。 『その後、二人の静は本来の姿で 姫宮静は花婿として 藤宮静は花嫁として 結婚式をあげました。 …が 似合うからと、逆パターンでも撮影したそうです。 そんな二人はいつまでも いつまでも、幸せに暮らしました…』 (やっと終わった) 幕が降りていく中、俺は志貴と抱き合いながら、ホッとしていた。 しかし 観客席から、拍手が止まない。 (こ、このパターンは) 去年もあった。 (全員での、挨拶だ) 「部長、俺立てないんですけど…」 (だから今年は無理) そう訴えたが 「大丈夫だよ！祐也」 「ちょ、離せ！頼、おかしいだろ！お前とくっつくの！」 頼がお姫様抱っこしてくるから、俺は思いきり暴れた。 結局、幕が再び上がった時 俺だけ、椅子に座っていた。 そして、何故かそのまま人数限定で握手会が始まり 終わる頃には、何とか自力で立てるようになっていた。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |