《MUMEI》
迫り来る戦慄
新年度を忙しく過ごしてた
佳祐から得た、資産を活用し、新築マンション建設や、売却物件等、時間がいくらあっても足りなく感じた…

捜し物も見付からず…

進展無きまま、5月の連休を迎えようとしてた…

…佳祐の、元、婚約者の、突然の訃報を聞く…

交通事故らしい…

続いて、村上の死…
心筋梗塞らしい…

……嫌な予感がする……

佳祐の側近だった奴らも、連絡が取れないようだ…
 
それに、姉の貴子も、行方がわからない…
 
俺は、大介と真樹に、ネットカフェから連絡を取った
身辺に気を付けるように

しばらく連絡を断つ、と

大介が持つ、サーバーの連絡用掲示板に書き込んだ

急ぎ帰宅した俺は…

愕然とした…

セキュリティが突破され…
空き巣に入られていた…

雅治「美樹は?…」
携帯に掛けるも繋がらない…
この部屋の物を使うのは危険だ…

車に戻り、持ち歩いてる、ノートパソコンから、美樹の居場所を検索した

雅治「なにぃ!!」

自宅になってる

慌てて部屋に戻り、辺りを探すと…寝室に、取り外されたGPS発信機が…

ご丁寧に、コンセントから、電源を取り

稼働状態で置いてあった…
雅治「美樹……」

連れ攫われたと見て、まず、間違いないな…

連れ去ったのなら、何らかのコンタクトがあるはずだ…

……一連の動きの早さ…

素人じゃないよな…

奴らだ…間違いない…

開け放たれた、窓から、夕日が見えた…


オレンジ色の夕日に、雲がかかり、光が閉ざされていった…

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