《MUMEI》
ジレンマ
奴らから、何の連絡もないまま、5月の連休に入った
同じ事ばかり、考えていた
真樹の荷物は処分したし、
美樹の携帯にも、真樹の連絡先は無い

大介と真樹は大丈夫だろう…

奴らの狙いは1つ

当時の証拠となる、血判書だろう…

俺も、在処を突き止めてない
亡き、兄、佳祐すら、捜し出せなかった物…

確かなのは、親父が持っていたという事だけ…

本当に存在するのか?…


考えたって、わかる訳もなく…

…他に、やる事もなく…

ただ、日々が過ぎ去って行くばかりだった…
 
 
 
雅治「…美樹…無事でいろよ…」

広い部屋で、独りつぶやいた……

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