《MUMEI》

気が付けば目の前にはエレベーター。

いいタイミングで扉が開いた。

中に同僚がいる。

滑稽な唇のまま
口笛を吹くことで、なんとかごまかせた?


「……柿崎さん鼻血、」
同じエレベーターに乗り合わせた方がティッシュをくれた。

この気遣いが婚約指輪を持つ女と平凡な独身女との違いかしら?

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫