《MUMEI》

「ハイ、姫サマ‥」





ハシゴから落ちなくて良かった‥。





「──ほら、帽子」


「‥‥‥ありがと」





那加の頬が、

薔薇色に染まっている。





「どこも怪我してない?」

「ぁぁ」

「ならいいけど‥」





那加は、

帽子で顔を隠すようにしながら言った。





俺は、

そっと手を伸ばして帽子の鍔に手をかけた。





「きゃッ!? ちょっと日向っ」

「隠さなくてもいいだろ?」

「うるさいッ。返してよ帽子っ」

「スイマセン‥」





俺はすぐに、

帽子を那加の頭に被せてやった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫