《MUMEI》 「──ひなたぁ、おっそい待ちくたびれたっ」 「スイマセン‥自販機が混んでて‥」 「もぉ〜ッ‥」 那加は膨れっ面をしながら、 フルーツ牛乳を受け取った。 「ぁ‥、ひまちゃん起きたよ?」 「ぇ‥ひまわりが‥?」 「うん。さっきまで滑車回してた」 「そうか‥」 珍しいな──。 「あれ──ひまちゃんお腹空いたのかな」 那加は、 ひまわりがケージ越しに自分を見ている事に気付いて言った。 「ひなたぁ、ひまちゃんにも何か──」 「ぁぁ、今種持ってるから」 「あたしがあげてもいい?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |