《MUMEI》

「ぁぁ」

「やった♪」





那加は、

さっそく向日葵の種を取り出した。





「はいっ、ひまちゃん♪」

「ぁ‥、あんまりあげ過ぎないようにな」

「うん、分かってる」





那加は、

ひまわりが種をかじるのを目を細めて見つめている。





「ひまちゃん可愛い──」

「那加もな」

「!?」

「──ぇ」

「なっ‥何言ってるのよッ」

「ぃゃ‥ほんとの事を言ったまでだけど‥」

「‥あんまり言わないでよくすぐったいから‥」

「ぁぁ‥分かった」





でも──

やっぱり那加は可愛いと思う。

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