《MUMEI》
沖縄
俺は、羽田から、沖縄に飛んだ

5月だってのに…暑いな…
さて、沖縄に来たのはいいが…
どうすればいい…

行き先も、連絡先も書かれてはいない、招待状…

まぁ、おそらく、俺の行動は監視されてるのだろう…
早川が取った、ホテルに向かった

ホテルの部屋に居れば、なんかしらコンタクトがあるはずと…

チェックインして直ぐ
携帯が…
メールだ…

美樹から?…

敵さん…動きだしたな

『ホテルを出て、白いクラウンに乗って下さい、ナンバープレートが53-09です』
 
返信はしなかった

ホテルを出て、広い道を見渡すと…それらしき車は居ない…

しばらくして、1台の車が俺の側に止まった

53-09の白いクラウンだ

さて、敵さんの顔を拝見するかな

助手席から、男が降りて来た

男「お待ちしておりました、ようこそ、沖縄へ」

60代に見える、白髪の男…
丁寧だが、かもしだす雰囲気がただ者じゃなく、感じられた

雅治「では、お連れ願おうか」

男が後部座席のドアを開けた

俺は、車に乗り込んだ

運転手は、若い男で、一言も、話さなかった
 
 
連れていかれたのは、
レストランだった…

男「こちらでお待ちください」

案内されたテーブルで、
出されたアイスコーヒーを飲みながら、待つ

5分ほどして、女が現れた
女「雅治様、案内役の、柴咲ともうします」

スーツ姿の女…

20代に見えるが、物腰の丁重さが、年齢を上にみさせてる…

それに…このレストラン…
客が俺1人だ…

雅治「丁重な、お出迎えは結構なんだが…遊びに来たわけじゃない…」

柴咲「心得てます」
「わたくし、から、ご説明させて、いただきます」

「座ってもよろしいですか?」

雅治「どうぞ」

目の前に、女が座った

柴咲「率直に申し上げます」
「貴方が保有してある、血判書を、譲って頂きたいのです」

「謝礼は、十分致します」「考えて頂けますか?」

雅治「柴咲と言ったな…」「…私が、貴女と話す事じゃない」
「失礼にも、ほどがある」
柴咲「すみません、これも仕事ですので、雅治様の意向を伝えなければなりませんので…」

雅治「無駄足だな…」
「失礼させてもらうよ…」
立ち上がり、レストランから出る

先程の年輩の男が

男「お帰りですか?」

雅治「あぁ、不愉快だ、帰らせてもらうよ」

男「お送り致します」

雅治「結構だ」

男「……」

俺は、男を無視して、ホテルに戻った

車のナンバーと、レストランの名前を、早川に伝え

車の所有者と、レストランを借り切った奴を探らせた
手がかりになるか?…

さて、敵は、どう出るか…

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