《MUMEI》 「宵〜!」 「?」 「どこ行ってたんだ‥?」 「ぁぁ──卯月の荷物運び手伝うて‥それから笹木に係の仕事やるように言うて‥」 「ぁーなるほど‥。卯月の手伝いしてたのか──」 「涼は何しとったん?」 「資料のコピー」 「また難しそうなやつやなぁ‥」 「一応専門科目だしな──」 「涼で歴史だけはずば抜けとったやんなぁ、そういえば」 「歴史だけはって──何か引っ掛かるなぁ」 「オレは褒めとんのやけどな──」 そない言うたら、 涼は噴き出した。 「そりゃどーも。──そんじゃ、俺授業あるから行くな」 「──おう」 前へ |次へ |
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