《MUMEI》

あっという間に豪快ないびきをかきだした高杉。

俺はベッドから抜け風呂に入った。
熱い湯に体を沈めると、ちょっと心が落ち着いてきた。


アルコール取りすぎた後の朝の風呂って、なんか気持ちがいい。





きっと
いや
絶対




たまたまラブホを宿にしただけなんだ。



よく聞くじゃんそんな話。

ビジネスホテルより安く済むし、なにより深夜でもチェックインできる。



全裸なのだって所詮酔っ払いがする事。



それに俺は記憶をなくせども暴走した事は一度もない。




大丈夫。
好きだなんて口ばしってない、絶対に。




だってもし俺がおかしな事言ったり変な事してたら今頃高杉はあんな所で寝てる訳がない。

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