《MUMEI》 「‥どこへ‥も‥?」 「ぁぁ」 召使が主人の側からいなくなったら意味がない。 「‥ずっと‥いてくれる‥?」 「ぁぁ」 「‥うそじゃ‥」 「嘘じゃない」 絶対に、 嘘じゃない。 俺は那加の── 姫サマの召使なんだ。 今までだって、 ずっと一緒に俺達は過ごしてきた。 ──そうだろ? あの時、 約束したしな。 那加の命令何でも聞く≠チて。 側にいるのが命令なら、 俺はその命令通りにする。 だから、 安心して欲しい。 俺は、 どこへも行かないから。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |