《MUMEI》

俺の腹に蹴りが飛んで来た!
雅治「ぐっ!……」

一瞬息が止まった

意識が飛びそうになった…
美樹「ぎゃぁっっっ!」
美樹の悲鳴が聞こえた

黒人達が、2本同時に、美樹のアナルに突き刺したのだ…

俺は、髪を掴まれ、起こされ、

男「ほーら、良く見ろよ…滅多に見れないぜ…」
「内臓引き出してやれ!」
今だ! 俺は、ポケットのスイッチを押した

ドカーン!!!

俺を連れて来た、車が爆発した音だ

大介に作らせた、プラスチック爆弾だ!

一瞬何事かと、奴らが怯んだ隙に、デブ男の首を紐で…

雅治「銃を捨てさせな…」
男「…ぐっ…」

雅治「死にたいかい?」

男「銃を、捨てろ…」

雅治「よく出来ました…」
俺は、黒いプラスチックで出来た箱を男の首にくくり着けた

硬結びで

雅治「頭が吹っ飛ぶぐらいじゃ済まないぜ…」

男「…」

俺は銃を拾った

雅治「あっそうそう…あんまり俺から離れると…ドカンって破裂するぜ…」

男の顔が引きつる…

俺は、もう一回、スイッチを押した

ドカーン!!

最初に通された、1階の部屋が爆発した…

地震なんてもんじゃない衝撃で、
2階の窓ガラスも吹き飛んだ

男は、小便をもらしながら、震えてた

逃げ出す、イカツイ男達…
俺は、黒人達に、銃を向けた

黒人達が逃げ出す、

俺は、美樹の、吊されてる、ロープを外した

雅治「美樹…大丈夫か?」
美樹「…大丈夫じゃ、ないよ…」

雅治「帰ろう…」

美樹「バカだよ…こんな所まで来て…」

美樹が泣いてる…

美樹を抱き起こした所に、最初に見た、60代の男が来た…
手には、拳銃が…

男「時間です…」

デブ男「ま、待ってくれ…か、必ず、手に入れるから…」

男は、躊躇せず、引き金を引いた……

タンッ!! 

乾いた音だった…

デブ男が、バタッと、床に倒れた…

デブ男の死…イコール、俺の人質が居なくなったって事だ…

俺は、自分が持ってる拳銃を握りしめた…
 
男「別の車が用意してあります、急いで下さい」
と、俺達に言った

意味がわからなかった

男「じきに警察も来るでしょう…面倒ですよ…」

人質なき後…俺に勝算は無い…
黙って従うしか無い…

俺は美樹を抱え、1階に…
雅治「美樹…歩けるか?」
美樹「うん…」

言葉とは、裏腹に、美樹は、自力で歩けそうになかった…

俺は、拳銃をベルトに挟み、美樹を背負った

外に出ると、柴咲が待っていた

柴咲「急いで!」

真っ黒の、アメ車に、乗り込むと、車は、急発進した…

もう…俺に、手段はなかった…

傷ついた美樹と、
ベルトに挟まってる、拳銃…

勝機は無いに等しかった…
洋館から離れると

洋館は激しく爆発した…

俺が用意した爆弾では無い爆発……


遠くに、パトカーの赤い回転灯がいくつも見えた…

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