《MUMEI》

「プリン‥ゼリー‥ヨーグルトに──アイスもある」





那加は、

レジ袋に手を突っ込んで、

一つ一つ取り出して見比べる。





「全部はいらないから、余ったのは日向が食べて」

「‥俺が食べていいのか?」

「余っちゃうと勿体ないでしょ」





那加が、

プリンカップのフタを開けながら言った。





「日向はヨーグルトとアイス、どっちが食べたい?」

「俺はどっちでも──」

「じゃあ、アイスあげる」

「──ど、どうも‥」





那加‥

アイスの方が好きだったはずなんだけどな‥。





「ひなたぁ、早く食べてよ溶けちゃうでしょ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫