《MUMEI》 次巡… 〆華は前巡で山札から掘り起こしておいた「梅のカス」に、カス同士の合い札を張った! これで〆華のカスの数は7枚…。 冷涼な瞳が、兼松の顔をチラリと見やる…。 男はギクリとした寒気に襲われた。 〆華の顔は明らかに微笑んでいた! 『まさか…!?』 兼松の視野の片隅に、場に晒された三枚の「桐」が映ると、ようやく一つの可能性に気付いた。 山札に〆華の細い指が伸び… そっと捲った1枚は… 兼松が恐れた「桐のカス」だった…。 前へ |次へ |
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