《MUMEI》 「お使い‥ですか?」 「ええ‥、ここに書いてある物を買って来て欲しいんだけど──」 「はい、分かりました」 渡されたメモに書かれた物を買いに、 俺は雑貨屋に向かった。 何とか買い物を済ませて、 なるべく急いで戻って来た。 「これで──大丈夫ですか」 「ええ、バッチリ。ありがとう日向君」 「いえ──」 「ひなたぁ、ひまちゃんまた寝ちゃったぁ」 「寝かしておいてやろう」 「──────‥」 「ほら、材料揃ったから押し花作れるぞ」 「うん♪」 途端に、 那加はご機嫌になった。 前へ |次へ |
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