《MUMEI》

柴咲「少し、騒がしくなります…」
「隣のプレハブへ行って下さい」

隣に移動するとき

男1「ダメです、包囲されてます」

若い男達だ…どこに居たんだ? 

男2「外部と連絡が取れません、ECMです!」

久保田「医師たちを車へ」
「その必要は無い!」

ひときわデカイ声だった… 
医療パックを持って、後から来た医者が、手に…

ライフルを……

いや……

M16……

自動小銃だ!

「柴咲!…いや、水無月!」
「これで、ゲームセットだ!」

柴咲の表情が強張る…

「医師と、この女は人質だ…」
「…見殺しにしてみるかい?」

久保田「それも、やもうえませんな…」

白髪の男が銃を手にした

若い、男達が、柴咲…いや…水無月と言うのか?

女の前に立ち、壁になった…
手には、銃が…


ここは、日本だよな……


美樹が居るプレハブの中で銃声がした!

「どうした」

プレハブの中から
「言うこと聞かないから、発砲した!」

仲間も居る訳か… 

「怪我人が居るのよ!治療させて!」

女医の声だ… 

「どうせ死ぬ女だ…ムダな事をするな…」

死ぬ女だと!!

俺は、美樹が居るプレハブに歩きだした

「止まれ!」

無視して歩いた

タンッタンッ!!

2発、俺の足元に発砲された…

それでも、俺は歩き続けた
「聞こえないのか!殺すぞ!」

背中に硬い物が突き付けられた…

おそらく、M16の銃口だろう…

雅治「お前も死ぬぞ…」

「何だとぉ!」

雅治「俺をやれば、公になる…」
「お前は責任を取らされ、消される…」

ハッタリだった…

他に、武器が何も無い…

ハッタリだけが…俺の武器だった…

俺は、プレハブの中に入り、美樹の元へ

雅治「治療をして、もらえますか?」

女医に言った

女医はうなづき、治療を開始しだした

女医以外は、全て敵か…

雅治「美樹…」

女医「鎮静剤が効いてます…会話はムリかと…」

雅治「……」
 
 
「勝手な事をしてんじゃねぇ!」

M16の肩当てで、ドツカレた!

俺は、そいつの股間を蹴りあげた!

雅治「ぐだぐだ言ってんじゃねーよ!」

M16を奪い、床で、股間を押さえ、転がる奴に、銃口を向けた…

一斉に、俺に銃口が向けられた…

雅治「お前らは、俺を殺せない…」
「…俺は、お前らを殺せるんだよ…」

「素人が使える物じゃないぜ…」

震えながら、そう言う、
白衣を着た奴…

俺は、安全装置を解除し

雅治「ハワイで、よく使ってた…心配はいらないよ…」

海外には、銃を撃たせてくれる施設がある…

俺は、何度か、利用した事があり、
それなりに、扱い方は心得てる

水無月「プラスチック爆弾持参の人だものね…」
「銃ぐらい、使えるでしょ…」

水無月が入って来た

久保田「皆さん、銃を置いて下さい…」
「…」

誰も動かなかった

タンッ!タンッ! 

銃を持つ、男達の腕から、血飛沫が!

若い男達が、銃を奪い、
白衣を着た、武装した奴らを簡単に、無力化した…

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