《MUMEI》

「わぁ、押し花出来たのっ?」

「ぁぁ」

「やったぁ♪」

「──額に入れて飾るか?」

「額? 額なんかなかったじゃない」

「ある」

「ぇ?」

「──ほら」





額を見せると、

那加は目を円くした。





「‥何で? いつ買ったのよ」

「一昨日だけど──」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「ぇ」

「内緒にする事ないじゃない」

「その‥驚かせたかっただけなんだけど──」





那加は、

俺が内緒にていたように感じたらしい。





「ねぇ、それここに飾って」





那加が示したのは、

サイドテーブルだった。

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