《MUMEI》 ‥もうすぐ、 日が暮れる。 夕焼けが、 後ろに伸びていく影が、 俺を孤独にさせてくる。 ‥那加‥ 泣いていたりしないだろうか。 ‥しゃがみ込んでいないだろうか。 「那加ーっ!」 ‥握り締めた拳が、 震える。 「ちくしょう‥」 何で、 俺は泣きそうになっているんだ‥? 何でこんなに‥ 目の奥が熱いんだ‥? 何でこんなに‥ もどかしいんだ‥? 「っ‥」 ‥立ち止まってる場合じゃない。 暗くなる前に‥ 那加を見つけて連れ戻さないと‥。 前へ |次へ |
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