《MUMEI》 「‥ごめん、なさい‥」 那加は、 後ろめたげに頭を下げた。 「‥ごめんなさい‥」 「いいのよ、無事に帰って来てくれたんだもの」 「‥怒ってない‥の?」 「怒る訳ないじゃない。──ほら、お部屋戻ってご飯食べない? デザートにはムースもあるし」 「───────」 那加の目が、 輝いた。 「さ、行きましょ」 「うんっ。ほらっ──日向も早く♪」 「な‥那加‥?」 何か‥ 急に元気になった‥。 「‥ぁ」 ──病室には、 既に食事が運ばれてあった。 そして、 ケージの中では、 ひまわりが眠り込んでいた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |