《MUMEI》

「なぁ」

「──ぇっ」

「思うんやけどな、オレ‥ちゃんとお前との約束守っとるんやろか」

「先生?」

「自分では‥よう分からへんねん」

「守ってくれてますよ、ちゃんと──」

「ほんまか?」

「本当です」

「──おおきに」





先生は、

安心したみたいだった。





「ほな、これからも宜しゅうな」





日溜みたいな笑顔。





何だか、

凄く久し振りに見た気がする。





「眞野先生って──」

「ん‥?」

「眞野先生って、太陽みたいですよね」

「おてんとさんの事か‥?」

「──はい」





眞野先生は、

私にとって‥

太陽みたいな『ナイト』。

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