《MUMEI》 「〜〜〜〜〜〜‥」 「那加‥?」 「‥どこ‥」 「ぇ」 「ひなた‥‥‥どこ‥?」 「ここにいる」 手を握ってやると、 握り返してきて‥ 安心したのか、 那加は何も言わなくなった。 「───────」 でも、 俺の手はしっかり握 られたままだ。 「今日は大変だったもんな──」 独りでさ迷い歩いていた時の事を、 夢に見たのかも知れない。 けど、 もうあんな事にはならないはずだ。 もしまたさ迷う事になったとしても、 俺が、 必ず捜し出す。 だから、 安心してくれよな、 那加──。 前へ |次へ |
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