《MUMEI》

「本当顔悪い」
「もぅ、顔色だろー?こんな美形捕まえて顔悪いなんて言うの聖だけだよ」
「フフッ、自分で美形だって、でも貢は確かにカッコイイもんなー、俺貢の鼻が特に好き」
そう言いながら俺の鼻筋を中指で触れてくる。
ぁあ…、溶けそうに甘い時間!
その手をキュッと握ると聖ちゃんは恥ずかしそうに俯いた。

「早く食べて部屋戻ろ?貢具合悪そうだし……、俺、看病してあげるね?」
「聖ちゃん…」

かっわい〜ッッッ!!

今すぐこの場で抱っこして高い高いして抱きしめて挿入したいっ!!


「……ぁ…はぁ…うそ…」

聖ちゃんは更に俯いた。
「どうしたの?」

「……、貢の…、

精液…、出てきたぁ…」
真っ赤で、困った顔で、ちょっと泣きそうな様子で聖ちゃんは立ち上がった。

「…ちょっと部屋戻って……下着変えてくる」
「あ……、一緒に行こうか?」
「やだよ…、ちょっと…、出してきたいし…」

聖ちゃんは部屋の鍵を掴むと内股で不自然な動きで食堂を出て行った。

そういえば中出ししたの掻き出すの忘れてた。
今日は2日ぶりにしたから三回分奥の方に勢いよくぶっ放した。

……、自分で指入れて俺の精液出してくる聖ちゃんか〜…
そういえば聖ちゃんが自分で掻き出すとこってまだ見た事なかった…。


見たいかも…

最後の一切れのオムレツを口に運び、味わっていると
「お待たせしました」
「あ、はい」

オムレツの皿がワゴンに移され、代わりに別の皿がテーブルに置かれた。



「ちょっとまとめてお持ちしちゃったんですけど…、それではごゆっくりしてくださいね」


おばさんはそう言うとワゴンをカタカタいわせながら厨房に消えて行った。


「……ひぇ〜…」



俺の前に置かれた…

薄くのばされたライス、伊勢海老のグラタン、そしてサーロインステーキ…。

計三枚の皿。

聖ちゃんの前には




クマの顔のプレート一枚に



丸く盛られたご飯にのりたまのふりかけ、なぜかバングラデシュの国旗付き。


二尾の小さい海老フライ。


ケチャップがちょこんとついた、小さいハンバーグ!!


し、しかも!!


一口ゼリー一個付き!!
オマケに何だか怪しいミニカーまでついてきたし!!



すると隣にいたカップルが食べ終えたのか席を立ちこちらをちら見しながら去って行った。


……、大人料金と子供料金って…、
むやみに差がある訳じゃないんだな…。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫