《MUMEI》

「は…ははは…ははははは!!」


私は、笑った。


「私が殺したんだ!!楓を…親友を!!
きゃははははは!!!」


雪川さんは、驚きと軽蔑の目で私を見ていた。
その目は、しだいに怒りに変わっていった。

近くに落ちていたナイフを握り、皐月を見た。


「…何が可笑しいの?
頭おかしいんじゃないのっ!?」

「あはは…はははは!」
「あんたも…死ねばいいのよ!!」


手に持ったナイフを、皐月に向かって振り下ろした。


ザクッ!!


鈍い音が響いた。

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