《MUMEI》

「──それで?」

「えっと‥、((眞野先生、里芋の煮っ転がしが好きだって言ってたんだけどね‥?))」

「へぇ、意外〜」

「そう‥?」

「うん。てか良く訊けたね──あんなにどきまぎしてたのに、もうケー番とかも知ってるんでしょ?」

「まだ連絡はしてないんだけどね」

「でも自分から訊けたんでしょ?」

「‥一応‥」

「凄い凄い♪」

「──でもね、私和食ってあんまり作った事なくて‥」

「じゃあ、特訓しなきゃね」

「ぇ」

「あたしも手伝ってあげるからさ」

「──でも、作れたとしても‥眞野先生‥」

「だーいじょーぶ。眞野っちなら絶対喜んで食べてくれるよ」

「そう‥かなぁ‥」

「ほらっ、早く図書室行こっ♪」

「ぇ‥っ、未玖‥ちょっと‥!?」

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