《MUMEI》

『はぁ…』

隼人とキスをしてからまともに顔をあわせられない…。

どうしよう…。

性格悪いとか思われちゃったかな?
ていうか、アレはキスだったのかな?

ガラスごしだったし…。
僕は…どうしたらいいのかな…?


『おっす!!翼』


バンッと背中を叩いてきたのは、北川しずや(きたがわ)。

同じクラスのお調子者。

髪を少し金髪に染めている。
よくヤンキーと間違えられたり、先生に注意されるけど、しずやには金髪がよく似合う。


『しずや、おはよう』


『んあ?今日は隼人と一緒じゃねぇの?』


『あ…うん。僕今日日直だからさ…』


『?ふーん。じゃ、教室まで一緒に行こうぜ。翼ちゃん♪』

『もぅ…からかわないでっ』


僕はしずやが好きだ。

一緒にいて楽しいし、しずやは優しくしてくれる。

でも、僕が本当に好きなのは…

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫