《MUMEI》

「何よその微妙な反応──」

「ぃゃ‥だって‥」

「〜〜〜〜〜っ‥」

「──ほら、やるよ」

「ほんとにいらないの?」

「また買って来ればいいし」

「──ありがと‥」





缶を受け取って、

那加は暫く黙っていた。





「ひなた」





やけに真面目な声だった。





「ひなた──あたしの事好き?」

「ぇ」

「あたしの事──好き?」

「──何言って‥」

「あたしの事好きかって聞いてるの」

「当たり前だろ?」

「どの位?」

「どの位って‥その‥‥‥」

「どの位?」

「えっと‥‥‥」

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