《MUMEI》
「何でそこで固まるのよ」

「ぃゃ‥‥‥」

「答えてよ早くぅ」

「‥っと‥‥‥」





どの位好きか‥。





「──あたしはね」

「ぇ」

「あたしは日向の事大好き」

「───────」

「日向は‥」

「──俺も同じ」

「ぇ？」

「俺も、那加の事大好きだから」





そう答えたら、

那加は一瞬目を円くして、

それから深く俯いた。





「那加‥？」





どうして俯いたのか、

俺には分からなかった。





「那加、どうし‥」

「‥ずっと大好きでいてくれる？」

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