《MUMEI》

「行きたくないなんて言ってないでしょ」

「‥悪い」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「で‥、行くとしたら‥どこがいいんだ‥?」

「遊園地とか」

「遊園地──」





人込みかも知れないけど‥

大丈夫‥

かな‥。





「どうしたのよ、何か問題あるの?」

「‥ぃゃ、たぶんない‥と思うけど‥」

「ぁ、分かった──ジェットコースター乗るのが恐いんでしょ」

「そ‥そういう訳じゃ‥」

「じゃあ何でよ」

「‥だから‥」

「だから?」

「心配‥」

「む〜ッ‥」





那加は、

思いっ切り膨れっ面をした。

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