《MUMEI》

「さぁて‥どないしよか──」





オレも涼と同じで暇なんやよなぁ‥。





「あそこでも行こか──」





いつもの屋上に──。





あそこが一番落ち着くしな。





「‥‥‥眞野」

「? ──萱島‥」





こいつは、萱島辰哉。





中学の時のクラスメイトやった奴やねんけど‥今はここで‥生物を教えとる。





「何か用か?」

「‥お前、自分が何をしているのか分かっているんだろうな」

「‥‥‥何の事や」

「惚けるな」





萱島は、一歩踏み出して俺を睨んだ。

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