《MUMEI》 ◇未玖の協力のお陰もあって、先生のお弁当を作る事が出来た。 「ちゃんと眞野っちに食べてもらわなきゃダメだからね?」 「──うん」 せっかく作ったんだもん。 「未玖」 「何?」 「ありがとう、手伝ってくれて」 途端に、ドンッ、と背中を叩かれた。 「なーに畏まってんの♪」 「未玖‥痛い‥」 「ぁ──ゴメン」 未玖は苦笑しながら、ペロッと舌を出した。 「ぁ‥そだ。昨日萱島先生とすれ違ったんだけどさ──」 「萱島先生‥?」 「ほら、眞野っちと同級生だったっていう‥」 前へ |次へ |
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