《MUMEI》
黒幕
俺は、水無月と共に、別のヘリで飛んだ…

雅治「……」

海…

どこに行くつもりだ…

洋上に、でっかい船が見えて来た

ヘリは、船の上に着陸した
整備員が、ヘリにアンカーを取る…

…ヘリが着陸出来る船なんて、民間にあるのか?…

水無月「では、後程…」

水無月と久保田が去った後、丁重だが、重圧感ある男に、ボディーチェックを受けた

全裸になり、口の中までチェックされ
着替えまで用意されてた… 
 
タキシード…

パーティーでもやるつもりか?
 
 
豪華な夕食に招待されたようだ

テーブルの向かいには、水無月が居る

水無月の後ろには、久保田が立って居る…

ボディーガードか

俺の後ろには、2人の男が立っている


執事を連れ、一人の老人が上座に座った…

ボディーガードが2人付いてた…
 
 
老人「遥々、来て頂きましたのう」

「さて、早速だが、貴方が持っている血判書を、燃やしてはくれんかのう…」

落ち着いた話し方だが、
爺さんの中で、答えは出てる…
これは、命令と同じ事だ…
雅治「…」

爺さん「仲間内で、何時までも対立しててものう…」
「和議を提案したのじゃがな…」
「やはり、存在してはならない物が、存在しておってはなぁ…」
「話し合いにならんのじゃ…」

「水無月は、心良く、行動計画書を、処分してくれるそうじゃ…」

水無月「……」

爺さん「貴方も、平和がいいじゃろ…」
「あの、娘さんも、病院で療養出来てる事じゃしな…」

雅治「……」

成る程…攻め方を変えて来たって訳か…

爺さん「あんたらの安全は。ワシが保証する、心配はいらん、任せてくれんかのう」

雅治「断る」

爺さんの顔から笑顔が消えた

爺さん「今、何て言ったのかのう…耳が遠くなったようじゃ…」

雅治「断ると言ったんだよ、爺さん」

逆に俺が笑顔で答えた

爺さん「…何故かのう?…ワシには、わからん…」

雅治「わかってくれとは言わないよ、…俺は断ると言ったんだ…」

爺さん「若い命…大切にした方がいいぞい…」

雅治「爺さんは、もう、いいだろ?、十分生きたよな」

爺さんの顔が、見る見る、凄い形相に変わって行った
爺さん「兄のように、なりたいのかぇ?」

雅治「ならんよ…俺はな…」

爺さん「……一晩良く考えて、明日にでも、返事を聞こうかのう…」

爺さんが立ち上がり、部屋を出て行った…

水無月「貴方…正気?」

雅治「お前は正気じゃないのか?」

水無月「……」

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