《MUMEI》 窓から、海を見ていた 真っ暗な海に、月明かりの道が出来てる トントン 雅治「どうぞ、鍵は開いてるよ」 久保田「水無月様が、お呼びです、お越し願えますか?」 雅治「伺おう」 俺の部屋とは違い、豪華な部屋だった 水無月「少し、お話しできますか?」 雅治「俺も聞きたい事がある…」 要するに、あの爺さんが黒幕の一員で、保守派にも、改革派にも属さない、中立を保ってるって訳か… 美樹に病院を手配したのも、和議を買って出たからって事か… 成る程ね、話としては、理解出来る…が…真実かどうかは別だ… 雅治「なぁ、基地での銃撃戦は何故だ?」 「あんたらも、基地を使えるって事は、仲間割れか?」 久保田「そのような物です、…少し、事情が変われば、味方になるでしょう…」 雅治「ろくな、仲間、居ねーんだな…」 呆れ顔の俺 水無月「普通じゃない?」 雅治「普通じゃないよ!」「…多分…普通の感覚が、俺とは違うんだよ…」 「特別な、あんた達は…」 水無月の話は、あの爺さんが、凄い力を持っていて、現状では、反抗出来ないと、俺に説明したかったようだ… 何故? 説得? いや、違うな… 何処で盗聴されてるかわからない… 現状を俺に、把握させる為か? ……何か、あるな… まぁいい…睡眠取っておくかな… 俺は、身体を休める事にした 翌朝、朝食を終えたとき 執事「お気に召されませんでしたか?」 食事を残した俺に、聞いてきた 雅治「いや、体調悪いのでね、食事は美味かったよ、」 執事「お薬をお持ちしましょう」 雅治「いや、結構、それより、すまないが、スポーツドリンク貰えるかな?」 執事「かしこまりました」 アルカリイオン飲料をもらった 爺さんのお出ましだ… 爺さん「おはよう、よく、眠れましたかな?」 ご機嫌な顔だった… 雅治「あまり、寝れなかったよ…」 「緊張して…」 爺さん「それは、残念、…早く、帰られて、ゆっくりなされたらいかかじゃ?」 雅治「そうしたいんだがね…」 爺さん「ワシとの約束を守ってくれれば、直ぐに送らせて……」 雅治「約束は出来ない」 爺さん「何故じゃ?…」 雅治「あんた、勘違いしてるからだ」 爺さん「ワシが?勘違い?」 雅治「こちらは、被害あるからね…」 「自分達の言い分だけ通そうなんて、ムシが良すぎだぜ、爺さん」 爺さん「成る程……まだ、立場をわきまえて、ないらしいのう」 雅治「ん?意味がわからん」 爺さん「ここは、船の上じゃ…」 「ワシに、交換条件を出した奴らは、この世におらん……」 爺さん、笑顔で語った 雅治「俺がノコノコ、準備ナシで来るわけないだろ…」 爺さん「ハッタリはいい…残念だが、勝手に処分させてもらうわい」 爺さんがボディーガードに目で合図した ボディーガードが2人、俺に歩みよる 雅治「そりゃ、無理だよ、爺さん」 「長谷川の奴らも、見付けられなかったろ」 俺の、根拠無しのハッタリだった… 爺さん「ふん、気付いておったか…」 ボディーガードが俺の肩に手を 俺は、構わず、その、ボディーガードの腕を、掴み 後ろ手にし、頭より上に力いっぱい持ち上げ、 折った 水無月「…」 雅治「爺さんじゃ探せねーよ…」 「仲良く、俺と死ぬかい?…爺さん…」 爺さん「…何を…」 雅治「爆弾は、俺の腹の中だ…」 爺さんの顔色が一気に変わった 大介が作った爆弾は、 こいつらも、あの、洋館で知ってるだろう… 一世一代の大博打だ! このハッタリ、バレたら即…死…だな… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |