《MUMEI》

「──おっ、卯月──誰か待っとるん?」

「未玖の事待ってるんです。自動販売機の所に行ってるので──」

「──そか」

「ぁ‥、あの、先生‥」

「ん‥?」

「その‥、萱島先生と何か‥」

「何もあらへんで?」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「どないしたんや、そないな顔‥」

「ごめんなさい」

「?」

「見たんです、私‥」

「何をや?」

「先生達が何か話してるのを‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「先‥生‥?」

「大丈夫や、心配いらん」

「でも‥」

「卯月」

「ぇ」

「昼休み、待っとるでな」

「──はい‥」

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