《MUMEI》
ファンクラブの実態
俺のファンクラブの幹部は、高山一族で構成されているらしい。


そして、幹部は任された担当エリア内で、俺に好意を持つ人物が現れるとすぐに会長である志貴に報告するらしい。


ちなみに、各担当エリアは


祐が、三年


志貴が、二年


頼が、一年


柊が、学校外


…らしい。


ちなみに、俺は今日初めて頼が俺のファンクラブに入っている事を知った。


「だから、頼から報告無いって事は、あの子は祐也に好意は無いのよ」

「でもさ、一目惚れとかあるだろ? お互い」


(信用無いな、俺)


志貴はともかく、厳は俺と奈都の仲を疑っているらしい。


(つーか…)


「何で、俺の恋愛事情に厳がそんなに関心示すんだ?」

「恋愛!?やっぱり、そうなの?」

「いや、そういう意味じゃないから」


(話が進まない)


「普段祐也に絡まない厳が、こんなに興奮してるのが不思議なんじゃない?」

「そ、そうだよ」


(頼じゃあるまいし)


俺は、志貴の説明に首を大きく縦に振った。


「だって俺恋バナ好きだし。どっちも知り合いだし」


厳の答えは、女子高生かと思われたが、続きがあった。

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