《MUMEI》 「‥ぁ‥すいません‥」 「謝らんでええて」 先生は笑って、私の頭を撫でてくれた。 「──卯月の弁当食べれるやなんて幸せやなぁ」 「‥幸せ‥?」 「そや。俺幸せやで。──せやから──」 先生は、空を見上げた。 「せやから今度は、オレがお前を幸せにしたる」 「ぇ」 先生が‥‥‥私を‥? 「先‥」 「絶対、幸せにしたるから」 「───────」 ──涙が出そうになってきた。 「卯月‥? 大丈夫か?」 先生が、私の顔を覗き込んできた。 前へ |次へ |
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