《MUMEI》

「あの、ミツ様って‥?」

「蜜様は、鳳様の弟でございます」

「弟‥?」





あいつ‥

弟いたんだ‥。





まさかそいつも‥

あんな俺様なんじゃ‥。





「あっ、いたいた♪」

「ぇ」





振り向くと、

そこには小学生位の男の子が立っていた。





「柏木、この人が新しいお世話係?」

「左様でございます」

「わぁっ、そうなんだぁ♪」

「‥あの、蜜様‥ですか?」

「蜜でいいよ♪」





気さくな感じに言って、

蜜君は私に笑いかけてきた。





「宜しくねっ、ラン♪」

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