《MUMEI》

「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥先生」

「!?」

「‥私──教室行きますね」

「なっ‥ちょい待ち」

「自分で切ろうとして失敗して‥」

「何言うとん、お前‥」

「ありがとう‥ございました‥」

「卯月」

「‥ぇ」

「独りで‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「独りで抱え込まんでええから」

「‥本当に‥これは私が‥、‥!?」





卯月は、

俺の腕の中で震えとる。





「‥先‥」

「──ごめんな‥守ってやれんで‥」

「‥‥‥違‥」

「ごめんな‥」

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