《MUMEI》
不思議な夢
「ここは…どこだ?」





前が全く見えない。どこまで見ても真っ暗だ。いったいここはどこだ?なんでボクはこんなところにいるんだ?





とりあえず…歩いてみるか。出口とかあるかもしんないし…





歩いてたら、なんかだんだん冷静になってきた。マジでここどこなんだ?出られなかったら一生ここのまま?わけわかんないままここで暮らすのか?メシは?





学校とかも行けないじゃん!せっかく彼女できたばっかだったのに…ボクの人生いったいどうなるのさ!?ふざけんなぁ!!





そんなことを考えながらいつの間にか走っていたボクは、急に現れた寂しさに負けて流れ落ちた涙をぬぐいながら、生まれてきてから一番くらいに大きいんじゃないかと思うくらいの声で…





「いやだぁーーーー!!ここから出せぇーーーー!!」





…なんの返事もない。





「なんなんだよ…わけわかんねぇよ…」





もう…頭が真っ白だ。何も考えられなくなってきた。




…そうして絶望が己を支配するのを感じながら、ボクは膝から崩れ落ちた。その時…









「少年よ…力を求めなさい。」

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