《MUMEI》 ◇「──ぁ‥ぁ‥碧依っ、どッ‥どうしたのその髪っ!?」 未玖は、私の髪を見るなり素頓狂な声を上げた。 「何でそんな──」 「ぁ、えっと──‥‥‥長かったから切っちゃおうかなって」 「ぇ‥、ぃゃ、それ──違うんじゃ」 「そうだ、帰り美容室よってかなきゃだから今日は先に帰るね」 「碧依‥」 「?」 「誰がやったの?」 「だ‥誰でもないよ、心配しないで大丈夫だから」 「あたしも一緒に行っていい?」 「ぇ」 「前髪伸びちゃってさぁ、鬱陶しいから切りたいなぁって思ってたんだよね」 「──うん‥」 「よしっ、じゃあ決まりだ♪」 前へ |次へ |
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