《MUMEI》
勘違い
「……」


「……」


すごい目付きで睨んでくるカツヤ…。


(え…、て、ことはー、あたしの…勘違い………?)

「はぁ…」


呆れた感じにカツヤが溜め息をついた。


「っ…」
(えっ、ど、どうしよ…こういうとき、どうすればいいんだっ?!)


思考回路がうまく回らなくてパニクっていたら、カツヤが口を開いた。


「俺、避けてたわけじゃねーよ…」


「…」


「ただ、恥ずかしかっただけなんだ。次の日、凪が…その…」


「…なんだよ」


「た、短パンで、登校してきたから、さ…、何でこのタイミングで…って」


「……」


「恥ずかしいのもだんだんなくなってきたと思ったら、すでにおまえに避けられてて…本当、後悔した」


「……」


「凪、」


「…なに」





「お見合い、受けるの、か…?」

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