《MUMEI》

「はい‥!?」





またですか‥?





「だってさっき、お兄ちゃんにジャマされちゃったんだも〜ん」

「ジャマ‥?」

「そだよ? お兄ちゃんってばせっかくボクがランと──」

「──引っ込んでろ蜜」

「も〜っ、お兄ちゃんボクのジャマばっかり──」

「うるせぇ。席戻って先にパンケーキ食ってろ」

「〜〜〜〜〜〜‥」





蜜君は膨れっ面をしながら、

テーブルに戻って行った。





「音無」

「ハイっ‥、!?」





手‥

掴まれた‥。





「‥‥‥怪我‥はねぇみてぇだな」

「はい‥?」

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