《MUMEI》
ボクの日常
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「…っていう夢を見たんだ♪これってなんなのかなぁ?もしかしたらボクにすっごい力がホントについちゃ「そんなわけないでしょ、馬鹿。」…あうぅ」

いくらなんでもひどすぎる!なにも馬鹿って言わなくたっていいじゃないか、ホントのことなんだから。

「馬鹿なこといってるヤツに馬鹿って言って何が悪いのよ。」

…あれ?ボク今しゃべったっけ?

「あんたのことなんかしゃべんなくてもわかんの。いいから早くご飯食べなさい!今何時だと思ってんの!」

…力を求めたのはボクなのに、どうやら力が宿ったのはボクじゃないみたいだ。だって心読むとか最強じゃん。どうしよう、もう逆らえな…

「早くご飯食べなさいって言ったのが聞こえないの!?」

そう叫びながら、右手にお玉、左手にフライパンを握り、朝から禍々しいオーラを出しながらものすごい迫力で我が家最強の魔王が近づいてきた。

…や、ヤバい!このままじゃ実の母親に殺されちゃう!

「ご、ごちそうさまー!」
急いでご飯をかきこみ、母親という魔王から逃げるようにハンパに靴を履きながら、カバンを持って外へ飛び出した。

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