《MUMEI》 何とか、 アイスクリームが溶けてしまう前にパフェを食べ切った。 喫茶店を出て、 大通りの十字路で私達は別れた。 「──暗くなってきたな‥」 独りの帰り道は‥何だか心細い。 何でか凄く恐くなって、迫ってくる夜から逃げるように‥私は家に向かって走った。 前も見ないで、ただ走る事しか考えていなかった。 ‥横断歩道に差し掛かった時。 私は‥やっと立ち止まった。 信号が切り替わるのを待って、また走り出す。 「‥?」 ‥迫ってくる。 ‥光が。 エンジンの音と一緒に‥近付いてくる。 ‥逃げなきゃ。 「──っ!?」 ──‥何かが、前を横切った。 前へ |次へ |
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