《MUMEI》

爺さん「…ぐふっ…」

雅治「どうした?爺さん…」

爺さん「く…苦しい…」

久保田「気圧が急激に変わりましたからね…」

雅治「ちょうどいい、急患を搬送してる事にしよう」 
 
 
関係機関と、ヘリの無線でやり取りした…
 
患者がVIPだと判ると、態度が急変し、病院のヘリポートへ誘導された
 
 
無線は、勿論、奴らにも聞かれてるだろう
そこで俺は、船に、武装した奴らが侵入して居て
爺さんを保護したと、付け加えて伝えた…

海上保安庁が船に向かうそうだ…

水無月「…大丈夫なの?…そんな事して…」

雅治「爺さんが後始末するだろ…死ななきゃね…」

久保田「厄介な事になりますね…」

雅治「お前らは、上手く消えな…」

水無月「こちらも、手を打っときましょう」

水無月が、携帯でどこかにメールを送ってた

陸地が見えて来た

九州だ…
 
 
 
ヘリは無事、病院のヘリポートへ着陸した
 
医師たちと、警官たちのお出迎えがあった
 
さて、どうなるかな?
 
 
 
爺さんを病院に預けた後
事情を聞きたいと…

そのまま、俺は留置された…
どうやら、俺が爺さんを連れ去ったとされてるようだ…
まぁ、事実なんだがね

だが、ほとんど事情聴取をされず…2日が過ぎた…

…変だ……奴らの手に落ちたのなら、移送され、何かしらの報復があってもおかしくない…
 
警官に聞いても、何も答えない…
 
段々、イライラしてきたときに、警官が来た

怒鳴り散らしてやる!

そう思ってたが

帰っていいと…

オドオドしながら、俺に言った

雅治「?……」

拍子抜けした…
 
 
久保田が来ていた
 
久保田「お迎えに来ました」

雅治「…」

どうなってんだか?…

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