《MUMEI》 報復久保田に連れられ、 一流ホテルへ 俺の荷物と服が、部屋に有った 久保田「水無月様がお待ちです、着替えましたら、ご案内いたします」 雅治「シャワーを浴びたい、少し待たすぞ」 久保田「かしこまりました」 雅治「……」 沖縄のホテルに置いてあった、カバンまである… 財布、免許証、携帯、 全てそろってはいるが… 仕掛けがされてる可能性もあるな… 俺は、シャワーを浴び、着替えてドアを開けると、 廊下で久保田が待っていた 久保田「ご案内致します」 エレベーターで、最上階のスイートへ エレベーターを降りると 警備が居た 部屋の入り口にも… どっかの王族かぁ? ややこしい奴が居るのに間違いないな… …やっぱり…ややこしい奴らだった 黙って話を聞いてりゃ、勝手な事ばかり並べてる… 雅治「ようするに、どうしたいんだよ…」 「簡単に説明しろって…」呆れ顔で言った 水無月「あら、飽きっぽいのね、まだ、説明の最中じゃない」 水無月が笑いながら言う 保守派の奴らの使いの者達が何人も居て、回りくどい言い方を長々と… 雅治「もう、2時間近く聞いてるが…」 「俺がわかった事は」 「停戦しましょうになった…だけだ…」 「…5分もいらない話しだぜ……」 水無月がクスッと笑った 奴ら、やりすぎたんだ 沖縄の銃撃戦、洋館爆破 圧力かけても、なかなか、大変だろう… 銃撃戦は、夜間の演習… 市民団体が大騒ぎ… 洋館爆破は、ガス爆発… マスコミが勘ぐってる… 警察や、消防から、内部告発があれば、マスコミに、直ぐ露見する…… 水無月「加えて説明すると、公安も動いてるのよ…」 雅治「公安?」 水無月「そう、治安に関わると判断したみたいね…」 雅治「……」 水無月「貴方の大胆過ぎるやり方で、彼らも、表立って動けなくなったのよ」 雅治「…で?…」 水無月「…貴方を仲間にしたいって事…」 雅治「はぁ?…」 「………」 沈黙が続いた 水無月「どのみち、監視されるわよ…色んな人達に」 雅治「…迷惑な事だ…」 水無月「一部には、過激な人達も居るわ……」 「安全が、確証された訳じゃないわ」 雅治「まぁ、そうだろうな…」 「俺から、仕掛けるかな…」 水無月「それも、迷惑なのよ…私達には…」 雅治「俺にとって、何の利益もない…不利益ばかりだ!」 「仲間になっても、何もかわらんよ…」 「悪いが、帰らせてもらうぜ…」 水無月「…そう言うと思ったわ…」 「久保田、車を…」 「彼女の所に行くでしょ、送りますわ」 雅治「有難い、」 「では、みなさん、ごきげんよう…」 悪態ついて、スイートを出た 久保田が運転する、車の中 雅治「草食動物みたいな奴らばっかりだな…」 水無月「そりゃ、そうよ…あれが普通なのよ」 「貴方が、肉食過ぎるじゃない?」 雅治「…あんたよりは、普通だよ…」 水無月「…」 雅治「爺さんはどうした?」 久保田の説明では、 心臓発作をおこした爺さんだったが、なんとか、生きてるらしい… 船に残された奴らは、俺達を、誘拐犯に仕立てたようだが… あの、ボディーガード達が、族、として、捕らえられた… 爺さんを、連れ攫われる失態を犯したわけだから… どのみち、処罰される… ならば、和平交渉の材料として… 雅治「酷い、話しだね…自分を守ってくれてた、部下を……」 水無月「よく、ある事よ…」 雅治「人として、クズだな…」 水無月「……」 久保田「彼らは、貴方を甘く見てたのでしょう…」 雅治「……」 久保田「プラスチック爆弾を準備してたり…」 「銃撃戦のときの、発光弾といい…」 「何処かの部隊に居たのですかな?」 雅治「あんたと違って、俺は民間人だよ…」 久保田「そうは、見えませんですが…」 雅治「戦争映画が好きだからな……」 「…戦争は…嫌いだがね…」 水無月「……」 とんでもない事に巻き込まれてるなと思った… 佳祐…お前は、この事実を知っていたのか? 奴らは、武器や、警察まで、自由にしているぜ… 戦ったら…… どのみち…負ける… 時間の問題だな… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |